色々なものと交換できる
お金はの持っている能力にはいくつかの種類がありますが、その中でも一番大事だと思うのが交換機能、つまり色々なものと交換できるということです。
ここでちょっとおさらいです。、「もしもお金が無かったら」のページのタマゴサンドの話に戻って考えてみましょう。
繰り返しになりますが、タマゴサンドを作るときにその材料から何から全部自分で用意するとしたら、とてつもない手間と時間がかかります。
そしてそれはあなただけじゃなく、社会全体に言えること。
そば屋さんで
「私が注文した鴨南蛮まだですか?」
とお店の主人に聞いたら、
「すいません、今、鴨を育てているところで・・・」
なんていうギャグがありましたが、リアルでそういうことが起こるわけです。
誰かと物々交換するにしても、相手を見つけるのに大変な苦労をするでしょう。
「誰か小麦粉譲ってくれる人いませんか?ボクの持っているお米と交換してください」
「ゴメン、私は小麦粉持ってるけど、お米じゃなくて野菜がほしいのよ~」
というすれ違いが発生することもしょっちゅうです。
(そんな世の中だったら、タマゴサンドなんて複雑な食べ物はそもそも生まれないでしょうけど・・・^^;)
でも、あらゆる物と交換できるお金というものがあったら、話はとても簡単。
「お金と交換できる何か」を一つだけ用意すればそれでいい。
例えばパンを焼くための小麦を育てることが出来なくて、卵を産んでくれるニワトリを飼っていなかったとしても、絵を書くのが得意ならまずは絵を描いてそれを売ってお金に変えればいい。
歌が得意ならそれを人に聴かせてもいいし、力が強ければ力仕事を手伝う代わりにお金をもらってもいい。
そしてお金が手に入れば、それを直接パンや卵と交換すればいいんです。
そしてニワトリを飼っている人は、他のことをせずにニワトリを育てて卵を産ませることだけに集中できる。
小麦を作っている人も、たくさん取れた小麦をお金に換えられるのなら、大きなトラクターなんかの農機具も買って効率よく小麦を育てられる。
色々なものと交換できるお金というしくみがあることによって、みんなが効率よく仕事をすることができるし、少しの努力で欲しい物を手に入れることができる。
さらに、何でもお金と交換できるなら「お金にするといくらか?」ということを考えて物の価値を比べることもできる。
これが、お金が持つ交換機能のすばらしいところです。
(管理人へのご連絡は不要です)