「必要なお金」を増やさない

前のページに書いたように、人間の欲望は自然に大きくなるので、入ってくるお金が増えると使うお金も増えていくようになっています。

そうすると、よほどの大金持ちにならない限り、いや、もしかしたら世間的には大金持ちだと思われるくらいになっても、「もっとお金を！」となってしまうでしょう。

だからこそ、年収が何千万、何億というお金持ちも脱税で捕まったりするんです。

普通の人から見れば
「それだけお金あるんだから、税金くらいちゃんと払えばいいのに・・・」
という話になるわけですけど、本人はそう思ってないんですよね。

お金が足りない、ちょっとでも無くなったら大変！と思っているから、犯罪に走ってまでお金を守ろうとするわけです。

お金の余裕を表す計算式

以前に誰かが、豊かさの基準は「働かないで何年暮らしていけるか」だと言っていたのを聞いたことがあります。

もちろん豊かさ＝お金というわけじゃないと思うけれど、これはなかなか面白い考え方ではないでしょうか。

例えば、年収1000万円の人がいたとして、生活費が年に1000万円かかっていたら、休まずに働かないと生活できないし貯金もできない。

だけど年収600万円の人でも、生活費が年に300万円しかかからなければ、毎年まるまる一年分の生活費を貯金できるから、ある程度は仕事を休んでも大丈夫。

そう考えると、少なくとも「お金の余裕」を計算する上では役に立ちそうな気がします。

年収ギリギリの生活をしている人は、まるで下りのエスカレーターを登っているようなもの。

少しでも気を抜くとどんどん下に下がってしまう余裕が無い状態で生きることになるので、なかなか安心できそうにありません。

必要なお金を増やさない

そうすると、収入が増えた時に十分な幸せを感じるためには、タイトル通り「必要なお金を増やさない」ことが大事だと思います。

一度生活のレベルを上げてしまうと下げるのはとっても苦しいから、入ってくるお金が増えても今までの生活を変えないようにしてみてください。

ちなみに私は、年収が増えてからもず～っと派遣社員（年収300万円前後）でだったときと同じ生活をしてます。

生活費が年収の3分の1以下で済むようになると貯金もどんどん増えるし、お金に関してはかなり安らかな気持ちで生活できるようになりますよ。