経済とは何か?

経済について勉強する前に、まず経済とは何か?ということを考えてみましょう。

「経済」に登場するキャラたち

さて、まずは経済というものを動かしている3つの"主役"を紹介しましょう。

一つめは一般家庭。
一人暮らしから十数人の大家族まで、いわゆるプライベートな活動をする人々です。

二つめは会社。
小さな八百屋さんから自動車をつくる大企業まで、商売をしている組織です。

三つめは政府。
国民みんなが幸せに暮らせるようなしくみを作って、それを運営する大きな大きな組織です。

経済のかたち

そして、経済というのは、この3つの主役によって作られます。
簡単に図にしてみましょう。

経済のしくみ

矢印はお金や、お金によって取引される色々なものを表してます。

一般家庭の人々が会社で働いて、モノやサービスをつくる。会社はお給料を働いた人に支払う。
で、人々は会社からモノやサービスを買ったりもする。

政府は会社や人々から税金をとる代わりに、例えば道路を作ったり警察や消防署をつくるというような「公共サービス」を用意したり、年金を配ったりする・・・

こんな風に、お金や、それと交換するものでつながったお互いの関係があるからこそ、みんなが便利に暮らすことができるわけです。
(お金の役割については「お金の性質」をみてください)

そして経済というのは、こんな風にお金がからんだやり取りすべてのことを言います。
さらに、それをマジメに考える学問が「経済学」だと思っておけばいいでしょう。

税金をどれくらいにするか、どれくらい道路や橋をつくったりすることにお金を使うのかというのも経済。

大企業がどれくらい物をつくるか、会社が設けたお金をどれくらい社員に払うかというのも経済。

今月の食費をいくらにするのか?、ダンナの小遣いをいくらにするのか?、どれくらいヘソクリを残すのか?というのも立派な経済。

経済というと何だか一部の専門家だけが勉強していることというような感じがしなくもないですが、実はわたしたちはみんな経済という活動に参加していることになるわけです。

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