GDPの兄弟分?GNP

助さんが出てくると格さんが出てくるように、金角が出てくると銀角が出てくる様に、ツーといえばカーが出てくるように、GDPとよく一緒に出てくるのがGNPというものです。

GNPも経済でよく聞く言葉なので、一応ここで解説しておきます。

GNPとは?

GNPというのは Gross National Product という英語の頭文字を取ったもので、日本語に直すと「国民総生産」

なんだかGDPと似たような言葉でこんがらがりそうですが、「国民」というところがポイントです。

GNPではどこの国の人か、つまり国籍を見て数字を計算するんです。

一つ前のページのGDPでは、日本人だろうと中国人だろうとアメリカ人だろうと、日本のGDPならとにかく日本の中で作られたものの価値を全て合計して計算したましたよね?

でも、GDPの場合はここの計算方法が違う。

どこでモノやサービスを作ったか?ということは考えない代わりに、ナニ人がモノやサービスを作ったか?ということを考えて計算するんです。

だから、日本のGNPを計算するときは、
「日本で働いているマイケルさん(アメリカ人)」の稼ぎは計算に入れない。
その代わり、「アメリカで働いている太郎さん(日本人)」の稼ぎを計算に入れる。

わかりやすく言うと、GDPとGNPの違いは、
「日本という国(土地)の中にいる人が、どれくらいガンバって商売しているか?」というのがGDP
「世界に散らばっている人も含めて、日本人がどれくらいガンバって商売してるか?」というのがGNPです。

使われなくなったGNP?

GDPは、今からだいたい30年くらい前まで「景気がどれくらいイイか?」を見るための数字として使われてました。

というか、昔は海外で働く人も、海外で商売する会社も少なかったので、GDPだろうがGNPだろうが、みんなの稼ぎをぜんぶ足した数値は似たようなものだったからです。

でも、最近は海外で働く人が多いし、海外で商売する会社も増えたので、GNPはあんまり使われなくなってしまいました。

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