インフレとは何だ?

インフレ・デフレというのも、経済の話の中でよく出てくる言葉です。

このページでは、インフレというのは正確にはどういう意味なのか、インフレによって社会がどんな影響を受けるのかということについて説明しましょう。

インフレ=物の値段が上がっていくこと

インフレというのは、簡単に言えば物やサービスの値段が上がっていくことで、省略しないで言うと「インフレーション」です。

例えば100円で買えたジュースが120円になったり、10円3分間話せた公衆電話が10円で1分になったり、40円切手で送れたハガキが50円切手じゃないと返ってきちゃうようになるのもインフレです。

日本でも少しずつ物価が上がることがありますが、世界の国々を見てみると、中にはものすごい極端なインフレが起こった国もあるんです。

たとえばロシアでは昔、1年間に物価が70倍くらいになったことがあります。
つまり、100のパンが一年後に7000円になってしまったということですね。

ジンバブエではもっとひどくて、1年間に200万倍以上という世界最悪のインフレです。

これだと100のパンが一年後には2億円に!
宝くじで3億円当選しても、1年後にはジュース一本分くらいの買い物しかできないというヒサンな状態です。

インフレの原因

さて、このインフレですが、原因は色々です。

まず、経済が成長していると、世の中のお金が自然に増えて少しずつインフレになります。

給料が増えてみんながたくさん買い物をしようとすれば、「神の見えざる手」によって物価がじわじわ上がるからです。

こういうマイルドなインフレなら、あんまり問題になりません。

たとえば、昔は100円が常識だった自動販売機の缶ジュースも今、ではだいたい120円になってる。

でも、それで生活できなくなる人がいるわけじゃないですよね。

逆に、みんなが大いに困るインフレというのもあります。
ちょっと前にはガソリンの値段が上がり続けることがあったけれど、これはガソリンの原料になる原油が手に入りにくくなったことによるインフレ。

景気が悪くてお金が無いのに物の値段だけが上がると、もっと景気が悪くなちゃったりもするので大変です。

あと、上で書いたロシアやジンバブエみたいに、ものすごいスピードでインフレが起こるのは、
「あの国、ヤバイんじゃない!?」
とみんなが思った時とか、その国のお金の価値が認められなくなった場合などです。

こうなるともう、お金は「つぶれそうなお店の商品引換券」と同じようなもの。
あっという間に紙くず同然になり、社会は大混乱してしまいます。

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