デフレとは何だ?
さて、インフレの次に来る言葉といえば、その反対のデフレですね。
デフレというのは正確にはどういう意味なのか、デフレによって社会がどんな影響を受けるのかということについて説明しましょう。
デフレ=モノの値段が下がっていくこと
デフレというのは、簡単に言えば物やサービスの値段が下がっていくことで、省略しないで言うと「デフレーション」。
例えば3000円くらいで売られていたシャツが980円くらいでどこでも買えるようになったり、250円で売られていたハンバーガーが100円以下で買えるというようなことがどんどん起こってくるのがデフレです。
日本は景気が悪い状態がかなり長い間続いているので、「だんだんと物が安く買えるようになっているなあ」と感じている人も多いんじゃないかと思います。
値段を安くする競争がものすごく激しいからこそ、200円台の牛丼が登場したり、1万円以下のスーツがあちこちで発売されていたりするわけです。
日本では、
「じわじわモノが安くなってる」
という感じですが、世界中を見渡すと年に25%も物価が下がっている国もあるようです。
何でも安く買えるからラッキー?
デフレになると色々なものが安くなってラッキー!
そう考えている人もけっこういるようですが、喜んでばかりはいられません。
デフレの時は物の値段だけじゃなくて、給料も安くなったりするからです。
しかも、物を安くしないと売れないから、会社もビンボーになって給料が下がったり、クビになる人が増えたりもします。
デフレの原因
デフレの原因は、物やサービスが売れなくなることです。
例えば不景気で世の中をお金が回る勢いが無くなると、
人が物を買わなくなる
↓
物を安くしないと売れない
となってデフレの原因になります。
外国で物を作ったほうが安く済むからといって、会社が外国にばっかり仕事をお願いしてしまうと、
仕事をもらえない人が増える→ビンボーな人が増える→物が売れない
となってデフレの原因になります。
そしてさらに、この状態が続くとデフレスパイラルという恐ろしいことが起こるのです。
安くしないとモノが売れないから、会社にもお金が入らない。
↓
会社にお金が入らないと、給料が安くなったり会社がつぶれたりする
↓
みんなお金が無いから、さらにモノが売れなくなる・・・
↓
(以下くり返し)
ちなみにスパイラルというのは「らせん」という意味です。
ホラー映画でこんなタイトルのがありましたが、デフレの「らせん」もけっこう怖いんです。
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