本当の資産と負債

「資産」と「負債」というと、あなたはどんなものを思い浮かべますか?

多くの人が考えるものといえば・・・

お金に変えたときに価値のあるもの、例えば家や車、宝石なんかが資産。

友達のA君に1000借りている、というような借金が負債というのが一般的かも知れません。

でも、ロバート・キヨサキさんが書いた「金持ち父さん・貧乏父さん」という本が売れてからは、

資産=お金を産み出してくれるもの
負債=お金を奪っていくもの

という事が広く言われるようになりました。

これはどういうことを意味するのかについて、ちょっと考えてみましょう。

世間一般では「車や家は資産」というふうに考える人が多いです。

たしかに家や車は高価だし、売ればお金になるし、借金の担保(返せなかった時にお金の代わりに差し出すもの)にも使ます。

でも、お金を生み出すかというとそうとは限りません。

例えば普通にマイカーを持っていても、
「君は車持ってるんだね。じゃあお金をあげよう」
と言ってくれる人なんていないですからね。

むしろその逆で、走ればガソリン代もかかるし、置いておくだけで駐車場代や税金などのお金がかかる。

だから車を買ったからといって、買う前よりもリッチになれることはない。
そうすると車は持っているとビンボーになるもの。つまりは負債という考え方ができます。

もちろんどうしても車が必要な人にとっては悪いことばかりじゃないですけどね。
ただ、お金を生み出さないので、資産とは言えないわけです。

実はこれは家についても同じ。
家は持っているだけでも税金がかかるし、傷んだら修繕費なども必要。
「夢のマイホーム」なんていうけれど、家を買ったからお金持ちになれるわけじゃないんです。

よく不動産屋さんが、
「家賃を払って家を借りても、結局何も残らくて損じゃないですか。家を買ってローンを払えば後で自分の資産になるんですよ~♪」

なんてことを言いますが、これはあくまでセールストークの口車。簡単に信じちゃいけません。

家は建ったその日からどんどんその価値が下がっていくので、長年住むと売っても大したお金にはなりません。

3000万円で家を買って10年住んでから、それを売って1000万円
というのと、
10年間マンションに住んでいてその間の家賃が2000万円
というのでは、結局どちらも同じマイナス2000万円。
「買ったほうが得」ということは無いですよね?

しかも家や土地が大きく値下がりする可能性があったり、火事で燃えたりする可能性もあるから「買ったほうが得」なんていうのはあまりにもお気楽な考え方です。

だからお金持ちは電車で不自由がなければ車を買いません。

自分の家を買うくらいなら人に貸すための家を立てて、毎月の家賃を受け取る方を選びます。

お金を生み出すものこそが資産。お金を奪っていくものは負債。

そしてお金持ちになるためには、負債を増やさずに資産を増やすことが必要なのです。

※当サイトへのリンクを歓迎いたします。
(管理人へのご連絡は不要です)
PAGE TOP