良い借金と悪い借金

さて、ここで質問です。

借金がある人と無い人、どちらがお金持ちでしょうか?
借金をしている会社としていない会社、どっちがリッチな会社でしょうか?

普通に考えると、借金はない方がいいと思うかも知れません。

お金がたくさんあるなら、借金なんかさっさと返して貯金だけしておいた方がスッキリすると考えるのが普通の庶民の感覚ですよね。

でも、経済の世界というのは不思議なもの。
借金にも良い借金と悪い借金があって、実はお金持ちはけっこう「良い借金」をしているんです。

良い借金とは?

「借金なんて、良いことは何もないんじゃないの?」
と思いますか?

いいでしょう。それでは具体的に「良い借金」の例を説明してみます。

あるところに、一億円で売られている豪邸がありました。
そしてAさんという人が、それを買いたいと思いました。

でも、Aさんは一億円のお金を持っていません。
仕方が無いので、銀行から一億円借りて、そのお金で豪邸を買いました。

あたりまえですが借金は返さなきゃなりません。

Aさんは豪邸を手に入れる代わりに、年に500万円ずつ、20年以上かけて銀行にお金を返し続けることになります。(利子があるので20年ピッタリでは返し終わりません。)

しかしAさんは、せっかく手に入れた豪邸を自分の家にはしませんでした。

その代わりに、豪邸に住みたがっているBさんに貸すことにしたのです。

家賃は一ヶ月50万円。一年で600万円です。

Aさんは毎年、Bさんから600万円受け取り、その中から500万円を銀行に返します。

つまり特に何もしなくても、毎年100万円がAさんのフトコロに入ってくるのです。

考えてみてください。
Aさんは借金をしなければ、豪邸を買うことはできないしお金も入ってきませんでした。
しかし、良い借金をすることで、お金を増やせるようになったわけです。

こんな風に、自分がリッチになるためにする借金が「良い借金」です。

悪い借金とは?

逆に、旅行に行きたいから、洋服が欲しいから、生活費が足りないからというような理由で借金しても、それで入ってくるお金が増えるわけじゃありません。

むしろ利子を払わないといけない分だけビンボーになってしまいます。

そんな風に、普通にお金を使うよりも損をするような方法でお金を借りるのが「悪い借金」。

世の中でサラ金の借金取りに追われているような人たちは、みんな悪い借金をしてるんですね。

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